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第2巻第8号

第2巻第8号 大正15年8月発行 (1926年)

第2巻第7号第2巻第9号

http://library.jsce.or.jp/Image_DB/mag/gaho/kenchikukouji/02-08/02-08-0345.pdf

http://library.jsce.or.jp/Image_DB/mag/gaho/kenchikukouji/02-08/02-08-0346.pdf

−鉄道−

神戸鉄道局
前号承。建設準備費として本年度140万円を計上。
満州鉄道改善
満州満州経済調査会交通部委員会は7月8日開催、建設中の600マイルを加えた最小2550マイルの延長、既設鉄道輸送能率の完成、東支那鉄道支那鉄道との連絡輸送施設の改善、および港湾諸設備改善の10カ年計画を満場一致で可決。
丹那隧道再生
静岡県]水抜き坑の掘削進行中。6月7日8090フィート付近で直径約30フィートの大空洞に遭遇、1秒間38石の湧水がすべて水抜き坑に抜け、本坑も干上がる。(第2巻第2号第2巻第4号第2巻第5号参照)
同隧道東口
静岡県]熱海側で準備中のシールドは直径9フィート長10フィート。構造及び設備について慎重な研究を行なっている。
丹那トンネル工事近況
静岡県]50トン水圧ジャッキ6筒は目下製作中、8月中には愈々シールド工に着手する。(第2巻第2号第2巻第4号第2巻第5号第2巻第8号参照)
清水隧道停頓
新潟県][群馬県](第1巻第1号関連?)上越南線の隧道工事、その後予定どおり毎日12尺進んでいたが6月30日に至り越後口6200尺の地点で軟層に突き当たり頓挫中。
猪鼻隧道貫通
香川県][徳島県]土賛線猪鼻隧道が6月21日貫通。延長12619フィート。大正12年8月2日起工以来鵜2年11カ月、工費420万円。小田原急行電鉄[神奈川県]敷設工事は八区に分って着工中。すでに相模、酒匂、多摩三川の橋台工事を完了、9月中には完成の見込み。来春3月には全線竣成、4月1日より開通確実。

−建築−

クリーム色
東京府]鉄筋コンクリート4階建の四谷第六小学校が6月25日開校式。延べ坪1695坪、工費67万9300円。
東京市結核療養所
東京府]野方町に新築竣工。6月12日落成式。鉄筋コンクリート3階建、工費約116万円。
御物書庫新築
東京府]26万巻の蔵書を納める書庫を宮城内旧本丸に新築。鈴木技師の設計で7月起工、鉄筋コンクリート3階建、工費50万円。
大建築の便所落第
警察庁衛生部で東京市内外の大建築の水洗便所1000カ所を調査。その結果不完全333、構造不備233、取扱不備128、無許可13という成績。
囲み記事
丹那隧道西口で採掘された化石(その1)。続きあり。
東北大学失火
宮城県]6月24日工学部機械学科、電気学科を全焼。1300万円の損害。「八木博士の殺人光線に関する研究、宮城博士の水力電気実験等全然烏有に帰したのは実に惜しい」。

−河海−

富山伏木港
富山県]修築工事の地鎮祭・起工式は6月13日執行。経費500万円、工期12年。
海国日本の燈標
世界各国の燈台一台に対する海岸線浬程を比較。日本は39.42浬で再会、最高はオランダの2.04浬/台。

−治水−

震災地復旧
震災地復旧に関する砂防会議、6月28日に開催。
先決問題は
(上記砂防会議)上流御領地の砂防工事が先決だが面積広範にかかわらず50万円の予算しかなく完全を期し得ないことから宮内省に工事進捗を促すことに。
北海道倶知安
北海道北海道倶知安土功組合の灌漑溝が通水。大正11年起工、工費120万円。

−道路−

自動車道路網
内務省では全国各府県を連絡する約6000里の主要道路中2000里を総額1億6000万円で改修する計画(10カ年計画)。第1巻第6号に関連報。
帝都名物悪道路
東京府]東京市は夏場の防塵法として薬品投与を試みる。砂利道にアスファルト油やその溶剤を塗布。埃の少ない所は塩化石灰粉または同溶液を散布し地面に湿気を持たせて防塵する。経費5万円。
一組二人宛
東京府](前記事続き)雨期の悪道路には約1000組(の道路工夫?)に分ち受持ち区域を縮小して対応する。

−橋梁−

馬入橋開通
神奈川県]国道第1号線馬入橋が開通。大正13年12月国庫補助で起工、工費49万3978円。29連のガーダー橋。総延長342間有効幅員24尺。
鴨緑江鉄橋
海外]安東停車場の新築着工にともない鴨緑江鉄橋を架替へ。現在は人車道とし、200フィート上流に可動式の新橋を建設。工費2350万円。

−会議−

土木課長会議
6月23日から3日間、内務省にて。
希望及び意見
(上記会議の)主なるもの。災害復旧主義から改良主義への前進、河川改修工事の知識普及のために治水協会を設立すること、など。
セメント
セメント、銅、鉄など電気用品等の工業品規格統一調査会第5回総会。6月23日丸の内にて。
阪神方面の
阪神方面の鉄道改良工事に関する協議会。6月23日。

−人事−

平井晴二郎氏
貴族院議員・工学博士の同氏が6月28日逝去。
有名な建築技師
A・M・スチュワート氏が6月21日来朝、前号報の三井合名ビルの建築のため。
海と河の博士
復興局土木課の久永勇吉技師、内務省土木部技師荒木文四郎の両氏が工学博士となる。
中村是公氏
中村是公東京市長、建築局長の佐野博士が辞任。新市長には伊澤多喜男氏が就任。
東京高等工業
東京高等工業学校長吉武栄之進博士は依願免本官となり同校電気科教授中村幸之助博士が就任(6月30日)。
岡田竹五郎博士
金剛山電鉄専務取締役を辞任、東京市郊外に転居された。
復興局長更迭
東京第一出張所長山口安憲氏が東京市の第二助役就任にともない同局書記官大西一郎氏が就任。7月19日。

−賃金、物価−

六月の都市賃金
13都市の総平均103.5、前月より5厘高騰。漁夫109.8、飲食料工業の108(大正10年以降3カ年の平均を100とする)。第2巻第6号に都市ごとの指数あり。
建築材料続落
6月の平均指数。前年に比べ4の低落。内訳あり。

−雑−

技術者資格認定
日本工人倶楽部の第2回技術者資格検定試験実施(第2巻第6号報)。土木科第二種原芳雄、江利川真吾、高田半吉、建築科第三種大木申、応用化学科第三種田中順一の5名が合格。
油槽の建設
防空上の安全性を考慮した土中式の油タンクが広島県広村に建設されるという計画。
二十億円
の負債を60年間に作った日本。それだけ世帯が張って来たわけ。悲観するには及ばない。(という一文)
日本ヒューム
日本ヒュームコンクリート株式会社は浅野泰次郎社長のほかに坂本陶一氏が専務取締役に、同時に技師ウィリアムズ氏を聘することに。第1巻第10号に関連報。
地下鉄増資
東京地下鉄道は本年10月より上野万世橋間工事に着手する予定。資金に充てるため1000万円の増資を決定。
鉄道省の信濃
新潟県信濃川発電所の計画概要。工費1億4000万円、最大出力14万4000kw、工期大正16年より13カ月。第2巻第1号第2巻第6号に関連報。
之を四期に分ち
新潟県]第一期工費5100万円(利用水量3000個、出電力3万8500kw)を16年度予算に計上する見込み。取入口は鹿渡新田より約1500キロ下流の見野村、貯水地は浅河原、発電所は山辺および千々の2カ所。
費府の博覧会
フィラデルフィアで6月1日より米国独立150年記念博。
何より感心されるのは
(上記記念博につき)全部の敷地、道路工事の整然たること。

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