第1巻第8号 大正14年9月発行 (1925年)
http://library.jsce.or.jp/Image_DB/mag/gaho/kenchikukouji/01-08/01-08-0181.pdf
- 大郡線工事一部竣工
- [東京府]大郡線山方宿上小山間の鉄道工事が竣工、8月15日から営業を開始する。
- 上野の大仏と伊東博士
- 大震災で首が落ちた上野公園の大仏様、寛永寺檀家でもある渋沢翁(渋沢栄一)、大倉翁(大倉喜八郎)の尽力で再建へ。工費15万円。伊東博士曰く「大仏さまの顔にも現代味を加えて大正の大仏さまとして後世に残したい」と。なお伊東忠太は浅草寺駒形堂の改修設計も行なっている(第1巻第1号)。
- 震災名残りの大建物
- [東京府]震災後そのままで放置されていた東京市京橋交差点際の丸の内外ビルディング、東京会館が改修されることに(東京会館→帝国劇場)。残りは星製薬。
- 上野の新駅と久野氏の設計
- [東京府]上野駅の建築設計に鉄道省工務局久野建築課長が当たる。
- 法隆寺に防火設備起工
- [奈良県]法隆寺に防火設備設置へ。背陵丘陵に溜め池を設け、そこから自重式で送水する仕組み。工費約30万円、9月中旬に着工予定。
- 逓信省の局舎改善計画
- [東京府]大正15年度から向こう10カ年継続・総額約7500万円にて改修する計画を大蔵省に提出。官庁統一委員会成案[東京府]中央官庁の敷地割当て案が成案、近く閣議に提出の見込み。
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