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復興橋梁

第1巻第1号
麹町区銭瓶町河岸から日本橋区北鞆町河岸に至る幹線第33号線に架設。橋長41m幅27m2径間のRCアーチ。:1、永代橋橋脚第二潜函一部組立工事
第1巻第1号]潜函曳航式(雪の隅田川に)
東京府]隅田川の永代橋の底に沈められる潜函の曳航記念式典、1月30日に挙行。長80尺幅20尺、高さ22尺。3外国人技師、正子技師、倉石、神保技手以下機械工10名、指揮モーターには森田橘技師、来賓船には直木長官、太田部長、田中課長、釘宮技師。(註:潜函工法(ケーソン工法)の採用は日本初)
第1巻第1号]選抜人夫五十名 新永代橋の工事
東京府]ケーソン工従事者50名が決まる。電気は早稲田亀戸の両変電所と他の変電所から。
第2巻第12号]両国の鉄道橋
東京府]鉄道省で目下設計中。幅6間長100間工費60万円。(隅田川橋梁)
第2巻第5号]大東京府市計画
東京府]都市計画と復興計画の新設改築橋梁は314橋。2月末までに20橋を完成し目下21橋を設計中。
第3巻第11号]六大橋工事の進捗
東京府]永代橋、蔵前橋、駒形橋の三橋は完成し、残る清洲、相生、言問橋も本年中に完成のはず。
第3巻第12号]丸の内の土橋
東京府]復興局第一出張所の手で工事されていた同橋が完成。大正14年11月起工。
第3巻第1号]永代橋の開橋
東京府]昨年末に竣工し12月22日地味な開橋式。下部ケーソン工については第1巻第1号工事タイムス第3巻第3号本編に詳報あり。
第3巻第4号][東京府][神奈川県]復興局で目下工事中の橋梁。
第三出張所:日本堤橋、美輪橋、駒形橋、蔵前橋、言問橋、清洲橋、茂森橋、浜園橋、横川橋、扇橋、黒亀橋、本村橋
第3巻第5号]九段坂
東京府]復興局では九段坂に大陸橋を建設する予定だったが、予算不足で断念。工費60万円の予定。(第1巻第1号にある上野公園の大陸橋?)
第3巻第5号]駒形橋工事
東京府]4月下旬に工事が竣工したが浅草側河岸の民家が移転しないため幹線道との接続ができないまま。今後数カ月は立ち腐れの状態。工事は大正13年7月起工、鉄材24トンを使い永代橋に次ぐ工費160万円の大橋。第1巻第1号第3巻第3号第3巻第4号に関連報。
第3巻第5号]新潟市
新潟県]万代橋の架替が決まる。東京帝大教授の田中豊氏の設計出来。長150間工費250万円、基礎は永代橋と同様のニューマチックケーソンを使用。
第3巻第6号]囲み記事:秩父宮殿下 復興の帝都御視察
5月12日芝公園の舗装工事、永代橋、隅田公園などを視察。
第3巻第7号正子重三
復興局永代橋現場主任→新潟県道路技師、新潟市万代橋改築のケーソン工事を担任。(4月25日付)
第3巻第9号]新江戸橋
東京府]九分通り完成。復興局が架設した橋梁のなかでは最大幅員。大正14年1月着工、今年10月末に竣工見込み。総工費約80万5000円。
第4巻第2号]清洲言問
東京府]清洲橋、言問橋も完成近し。これによって復興局隅田川六大橋が完成する。
第4巻第1号]千住大橋
東京府]昨年改築落成。起工大正14年5月、竣工昭和2年12月、総工費113万7000円余り、長50間余幅12間、タイドアーチ。橋台基礎松杭打鉄筋コンクリート造、工事設計・監督土木部長伴宜氏。第4巻第2号本編に関連報(「千住大橋橋梁工事設計一覧」http://library.jsce.or.jp/Image_DB/mag/gaho/kenchikukouji/04-02/04-02-0704.pdf)。
第4巻第4号]清洲橋の落成
東京府]大正14年起工、長186.6m、幅22m、工費279万6000円を費やした清洲橋が3月10日に落成。吊り橋式。大正14年6月号(第2巻第6号)本編に関連報。「清洲橋下部建設(ケーソン工事大成)」「工事用設備配置図」「ケーソン工事各種状況写真」。
第4巻第4号]模範道路
東京府]東京日本橋区浜町三丁目−清洲橋−深川区東扇橋−府下砂町の幹線第28号路線が工事中で清洲橋とともに完成間近。この路線では電線をすべて埋設し電柱が一本もない。
第4巻第7号]吾妻橋近く起工
東京府]隅田川六大橋に比肩する堂々たるもの。旧幅員約5間だったものを8間に拡幅。
第5巻第10号]両国仮橋
東京府第5巻第8号報の両国橋工事に先立ち、仮橋を架設することに。工費11万2000円。長96間667、幅8間、工期100日。
第5巻第11号]隅田にかかる省線鉄橋の設計成る。
東京府]来年5月にかかる両国橋−お茶の水間の省線高架線工事の隅田川鉄道橋は、隅田川の六大橋を設計した鉄道省工学博士田中豊技師が設計中であったがこのたびでき上がり、橋の型を「スターブ・ボーチン」型に決定した。アーチは小さく水平の部分が主を占め「きっぱりした男性的な橋」。両国橋より26尺も高く、長さ600尺、幅30尺(複線)、橋脚2個、河上の風景を見ながら走れるようにアーチの線もごく少ない。工費は80万円見当で潜水函式によって行なう。(nagajis注:総武線隅田川橋梁)
第5巻第12号]Y字型の三吉橋
東京府]東京京橋区役所前に復興局が世界初の試みといわれるY字型の橋を建設中。工費130万円、2月に着手し12月中には竣工する見込み。現在の築地川と楓川とを連絡する運河が開削され川が同所で3つ又となるため、この交点に1辺36フィート6寸高さ42尺(?)という鉄筋コンクリート製三角柱を建て、これに新富町、築地、木挽町の3方から幅15m、長さ91尺鋳鉄欄干付きの鋼板コンクリート橋が架けられる。旧名逢曵橋を改め三吉橋と解消される由。
第5巻第3号]市直営の厩橋工事
東京府]5月開通予定。市直轄工事として工事費の廉価な点が各方面の注意を引きつつある。
第5巻第6号]隅田にモダン鉄道橋
東京府]両国お茶の水間の省線延長工事の手始めとして両国橋に平行し工費約80万円の鉄道橋を架設することに。設計は鉄道省官房研究所の田中技師。550尺の長橋をわずか1カ年で架設し短期架橋の世界的記録を作る覚悟であると。なお同橋には従来の橋材より5割方強靱な我が国最初のシンコルン鉄材が使用されるはずで、同鉄材はすでにドイツへ発注されている。
第5巻第6号]吾妻橋愈々改築と決定
東京府]6月1日から改築に着手。震災で焼け残った同橋は明治20年に架橋されたもので、延長81.5間、幅7.65間。新橋は長82.5間幅11間になり、型は[金+交](注:2ヒンジ)鋼拱式、工費103万円をもって明年3月末に竣工予定。
第5巻第8号]東京一になる名所両国橋
東京府]東京市の復興事業は今年度中に終了の予定だが、復興費に剰余が出来たので、堀切市長は此の処理法を協議した結果、震災被害が軽微だったため復興事業中に加えられなかった両国橋を掛けかえることに。すでに市議会承認を得、復興局の許可が降り次第着手する。今秋10月頃起工、昭和6年度竣工予定。工費140万円、現在の鉄骨アーチを廃し鉄筋コンクリート純日本式の欄干を付した言問橋式のもので、特に照明に意を用い、完成の上は江戸時代を偲ぶ帝都名物の一つになるだろう。なお同橋は幅員24m、永代橋より2m広い。
第5巻第8号]東京一になる名所両国橋
東京府]東京市の復興事業は今年度中に終了の予定だが、復興費に剰余が出来たので、堀切市長は此の処理法を協議した結果、震災被害が軽微だったため復興事業中に加えられなかった両国橋を掛けかえることに。すでに市議会承認を得、復興局の許可が降り次第着手する。今秋10月頃起工、昭和6年度竣工予定。工費140万円、現在の鉄骨アーチを廃し鉄筋コンクリート純日本式の欄干を付した言問橋式のもので、特に照明に意を用い、完成の上は江戸時代を偲ぶ帝都名物の一つになるだろう。なお同橋は幅員24m、永代橋より2m広い。
第6巻第12号]橋台工事着手の木曽川橋
愛知県][三重県]一号国道木曽・揖斐・長良川橋梁架設問題は十数年来の懸案であったが、昨年政府および三重愛知両県の建設意見が具体化し、総工費280万円内国庫支出210万円両県負担70万円で橋梁界の権威増田淳氏の設計完了とともに今夏起工式を挙げた。以来地質調査等の準備中であったが、おおよその準備が整い、帝都永代橋のケーソン工事にその手腕を謳われた正子重三技師がこのほど愛知県の嘱託に決定(nagajis注:正子技師は永代橋以降各地の橋梁のケーソン工事を指導している。第1巻第1号第3巻第7号第6巻第3号第6巻第4号参照)。該工事は木曽川を愛知県が、揖斐・長良川を三重県が施工するもので、この橋幅7間延長1110m、最新式のタイドアーチである。
第6巻第12号]橋長増架費国庫で負担
東京府]東京市橋梁課が純ドイツ式を誇り総工費58万3880円80銭を投じて工事中の神田川お茶の水橋梁について。東京市内における橋梁架設において最初に見るドイツ式(橋脚脚桁すべて鉄材をもってする文字通りの鉄橋)で、明春3月の竣工期を控えて目下工事中だが、この橋の改築に当たり省線中央駅の敷地拡張にともなう橋長増加分の費用1万7490円(18尺分)は国庫負担に決定した。(第7巻第5号:橋本敬之「両国お茶の水間高架鉄道工事に就て」http//library.jsce.or.jp/Image_DB/mag/gaho/kenchikukouji/07-05/07-05-1432.pdf)
第6巻第2号]復興帝都御巡幸
東京府]帝都復興記念式典が3月24日に行なわれることになり、天皇陛下の市内御巡行の道筋が発表される。宮城−馬場先−桜田本郷町−芝口−第一号幹線を岩本町−神保町−九段上−神保町−水道橋−壷岐坂−湯島五丁目−同朋町−上野を経て坂本町−言問橋−源森町−石原町一丁目−蔵前橋−浅草橋−清洲橋−黒江町−永代橋を渡って馬場先に出、宮城へ。
第6巻第2号]復興帝都御巡幸
東京府]帝都復興記念式典が3月24日に行なわれることになり、天皇陛下の市内御巡行の道筋が発表される。宮城−馬場先−桜田本郷町−芝口−第一号幹線を岩本町−神保町−九段上−神保町−水道橋−壷岐坂−湯島五丁目−同朋町−上野を経て坂本町−言問橋−源森町−石原町一丁目−蔵前橋−浅草橋−清洲橋−黒江町−永代橋を渡って馬場先に出、宮城へ。
第6巻第3号]大阪十三橋の架替工事着手
大阪府]昔から橋たもとのヤキ餅で名高い十三橋の架替工事はこのほど着手された。同橋は幅員11間長405間、橋脚18基のうち中央6基は潜函法による大工事で、我が国ケーソン工事の権威たる正子重三氏が総指揮格で工事をすすめることになっている。使用されるケーソンは幅22尺、長約88尺、高約15尺という大がかりなもの。河床下約100尺くらいまで沈下される予定。なおこの潜函工事に使用される諸機械は鉄道省と復興局にしかないので、それを借り入れて使用することになった由。
第6巻第3号両国橋架替工事入札
東京府]東京市役所の施行になる両国橋架替工事は鉄筋コンクリート純日本式の欄干を有するもので、言問橋ににて、特に照明等にも新意匠を凝らし、江戸時代を偲ぶ帝都名橋の1たるものと称される(nagajis注:予定)幅員24mで永代橋より2mも広い。予算は140万円と称されていたが、1月30日入札の結果、下記のように発表された。
第6巻第5号]復興費7億の使途
帝都復興にかかった7億円の内訳(東京市調査、単位円)
第7巻第1号]一.三宅坂より半蔵門に至る道路
次に同局土木課橋梁課監督にかかる工事中橋梁。いずれも5年内に竣工を見る予定である。復興局内はいずれも閑散気分である。
第7巻第5号]故太田円三氏胸像除幕式
前復興局土木部長太田円三氏の記念建造物ならびに胸像が竣工し、4月21日午後3時から深川相生橋の中の島公園で除幕式が行なわれた。(第7巻第6号:「太田円三氏記念像」http//library.jsce.or.jp/Image_DB/mag/gaho/kenchikukouji/07-06/07-06-1447.pdf 参照)
第7巻第6号]東京一の陸橋工事
東京府]東京市芝区埋立地の発展に資するべき都市計画道路の延長線、芝札の辻より芝浦へ通じる道路の省線横断橋はいよいよ土木局直営のもとでコンクリート橋台工事に着手した。これは品川八ツ山橋と同型の鉄橋であって、総工費32万円を投じる東京市最初の橋(nagajis注:同形式のものとして最初の?)となる。延長30間幅員12間、復興局が拡張工事を行なった八ツ山橋よりも大規模のものであり、6年一杯には両袖道路とともに竣工の予定。
第9巻第11号]東京市橋梁架換
東京府]東京市土木局で管理する橋梁は旧市域621橋新市域3841橋の計4462橋あり、このうち至急改築を要するものは震災復興事業中より除外された旧市域166橋新市域3011橋計3177橋。土木局では本年度より総工費4280万円でこの改築工事に着手することとなったが、うち鉄橋441橋(橋梁面積10万3900平方メートル)、鉄筋コンクリート橋2736橋(橋梁面積5万2200平方メートル)

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日本の廃道 nagajis (http://www.the-orj.org