!!!第1巻第1号 大正14年2月発行 (1925年) 《 第12巻第4号 |第1巻第2号 》 http://library.jsce.or.jp/Image_DB/mag/gaho/kenchikukouji/01-01/01-01-0023.pdf ::復興した鉄道博物館 :::[東京府]震災のため焼失した鉄道博物館の再建が進み、4月3日に開館式。同館は大正9年10月15日鉄道開通50周年記念に創設されたもので鉄道省前「鉄道ガード下」にあった。鉄道に関する統計表や欧米の機関車模型など約5000点を陳列予定。 ::潜函曳航式(雪の隅田川に) :::[東京府]隅田川の永代橋の底に沈められる潜函の曳航記念式典、1月30日に挙行。長80尺幅20尺、高さ22尺。3外国人技師、正子技師、倉石、神保技手以下機械工10名、指揮モーターには森田橘技師、来賓船には直木長官、太田部長、田中課長、釘宮技師。(註:潜函工法(ケーソン工法)の採用は日本初) ::選抜人夫五十名 新永代橋の工事 :::[東京府]ケーソン工従事者50名が決まる。電気は早稲田亀戸の両変電所と他の変電所から。 ::最近着手した復興三橋 :::[東京府]進行中の震災復興橋梁工事の報。 :::1.常盤橋新設工事の内下部一工事 :::麹町区銭瓶町河岸から日本橋区北鞆町河岸に至る幹線第33号線に架設。橋長41m幅27m2径間のRCアーチ。 :::1.蔵前橋新設工事の内第2号橋脚根掘及基礎杭打工事 :::浅草区蔵前片町から本所区横網町に至る幹線第22号線に架設。橋長160m幅22m中央径間は二ヒンジ鋼アーチ橋、左右側径間はRC。 :::1、永代橋橋脚第二潜函一部組立工事 :::京橋区大川端町より不可が湧く佐賀町二丁目に至る幹線第3号。橋長182m幅22m中央径間は鋼タイドアーチ、側径間は突桁式(カンチレバー)。 ::隧道病の研究 :::[群馬県][新潟県]世界で第六番目の大トンネル上越南線の清水トンネルの工事について。高崎口はアメリカ式、長岡口は新オーストラリア式で進行中。校内工夫の健康状態研究のため鉄道省保健課加藤技師小松医師が特派される予定。4月からは両坑口に送風機を据え付け5000m3/minの空気を送りオゾンを入れる。 ::大阪の高速度交通機関 本年から工事にかかる 地下線が実現するのは五年後 :::[大阪府]大阪市下高速地下鉄道の工事、都市計画幹線(註:御堂筋)の建設にあわせて同時に着工する? 梅田−難波−恵比須町、玉造−築港に至る2線。 ::上野公園に拱橋式の大陸橋 十八間と百間の鉄骨混凝土 :::[東京府]土地区画整理が決定を見たところから工事着手へ(4/1より)。上野の見晴台〜桜雲台間の屏風坂上にあった凌雲橋は撤去、屏風坂の勾配を埋立て両大師前から車坂町の電車軌道を挟んで国道に接続する陸橋を架ける(両大師橋?)。橋長100間幅18間、鉄筋コンクリートアーチ橋。 ::駒形堂の再建 (伊東忠太博士の設計によって古風に……優美に)[誤字:伊藤→伊東] :::[東京府]浅草寺駒形堂の再建決まる。旧敷地が駒形橋の敷地になったため橋西詰に移転。工事は信徒の寄付で、設計その他は伊東忠太博士による。 ::工事に利用されるダイヤ 一カラット百三十ドル :::ビット先端に使うダイヤの話。この頃はまだ珍しかった。 《 第12巻第4号 |第1巻第2号 》